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2014/10/11

方法論より遂行

ここ1週間くらい、インプットとアウトプットに関する本をななめ読みしていた。どうしたら効率よく情報のインプットとアウトプットができるのだろうと思ったからだ。私は今、レポートや論文やらを書かなくてはいけない立場にいるが、どうもアウトプットへの苦手意識が強い。そもそもこのブログを始めたのも、アウトプットの苦手意識を和らげ、もっと気楽にできるようになりたいと思ったからだ。

まずは、ななめ読みした本のリストを。
「超・整理法―情報検索と発想の新システム」野口悠紀雄(http://goo.gl/609H83
「知的生産の技術」梅棹忠夫(http://goo.gl/xUWFpX
「「知」のソフトウェア」立花隆(http://goo.gl/gkbdlb
「学術論文の読み方。まとめ方―心理学を学ぶ人のために」三井宏隆(http://goo.gl/zchk3Z
ついでに、以前読んだことを思い出した同系統の本を追加。
「思考の整理学」外山滋比古(http://goo.gl/yZqKWQ

以上5冊を読んだ結果自覚したことは、「方法論を探すより、まず自分で始めよ」ということだ。

それぞれの本には参考になりそうな話が多々書いてあった。例えば野口氏は、得た情報は分類せず、時系列に並べて整理せよ、と述べている。分類分けというのは意外に難しい。なぜならたいていの場合、1つの文書や1冊の本には複数の異なる情報が存在しており、どこに分類するのが適切か判断に迷う。どこか1つに分類すれば他の分類項目から漏れるし、かといって複数の項目に分類するためにコピーでもすれば物が増え、整理するために分類するのに整理できていない状況に陥る。また、情報の解釈が変われば分類項目も変化する。前とは違う解釈で分類でもしようものなら、既に分類済みの情報はどうしたらいいものか…。しかし時系列で並べれば余計な混乱は生じない。ただただ日付順に積み重なるだけである。
梅棹氏は、見たこと、聞いたこと、学んだこと、つまり経験をなんでも書き留めたらいいと言っている。彼は自分で作ったカードに記録する、という方法をとっている。それはいずれアウトプットの元ネタになる。
立花氏は、本で情報収集する際には、知りたい分野の入門書数冊(読みやすい、わかりやすい、全体像が把握できる、基礎概念や基礎方法論が分かるもの)から入り、本の巻末にある参考文献や読書案内を活用しつつ、適宜中級書、専門書を読むのがいいとしている。初めて本を読む際にはメモはとらず、気になったところはページを折るにとどめる。そして読み終わってから必要に応じてパラパラと見返し、情報を利用する。得た情報は年表やチャートを作成して図式化する。
と、挙げればキリがないくらい、いろいろなチップが入っていた。

しかし結局のところ、それだけのチップを得ても使わなければ、つまり自分でやらなければ意味がない。当たり前の話だ。でもこの当たり前をやっていないことを自覚した。私と彼ら、いちばん大きな違いは、彼らは試行錯誤しながら日々インプットとアウトプットを繰り返している人たちであり、私はそうではない、ということである。基本、インプット過多→停止モードである。

方法論が必要ないとは思わない。でも、まずは始めてみて試行錯誤することなんだと思う。